タイトル:プリマ☆ステラ
メーカー:
アトリエかぐや Berkshire Yorkshire発売日:2008年6月27日
原画:choco chip
シナリオ:神無月ニトロ、近江達裕、速水漣 他
音楽:Rock"N"Banana
歌:Riryka、yuiko 全4曲
声優(ヒロイン):みる、草柳順子、まきいづみ、茶谷やすら
◆ネタバレがあるのでご注意を。
ストーリー主人公・榊 晃輔(さかき こうすけ)は、世界大会出場も有望視された学生水泳選手。
ある日、通行人をかばって大事故に遭い、昏睡状態に陥るが、奇跡的に意識を取り戻し、『再び自分の夢』に向かって進みだす……。
が、取り巻く環境は厳しくなっていく一方……。そんなとき、主人公が通う学園に、超お嬢様学園『聖エトワール女学院』の関係者がやってくる。
その使いの人物は『もしあなたが望むのならば、我が学園は全力であなたの力になりましょう』と告げる。
このままでは何も状況が変わらないならば、出来ることをやってみようと主人公はその誘いを受けお嬢様ばかりの聖エトワール女学院へ通うことに。
お嬢様たちにとっては、同年代の男性と触れ合う初めての機会……
――ひたむきな少年と無垢で高貴なお嬢様たちとの学園生活が、今はじまる!!
(
ホームページより一部引用)
物語は晃輔が大会の日に事故にあうところから始まります。
事故にもめげず、リハビリに励もうとする晃輔に聖エトワール女学院への留学話が舞い込んでくる…というのが序盤のストーリー。
話は章構成で進んでいき、共通ルートでは各章でヒロインの担当章があります。そして6章からは個別シナリオへといった具合。
最初は戸惑いながら生活していた晃輔が、エトワールの生活の中で絆を深めていった一人の少女と恋人関係になって個別ストーリーへと分岐していきます。
ヒロイン紹介東方院 静歌(とうほういん しずか)他の生徒たちから『姫』という二つ名で呼ばれている、名実ともに生粋のお嬢様。
静歌は晃輔の夢を奪ったことに責任を感じ、学園に多大な影響がある実家を通して学園側を動かした。
そうして晃輔は静歌の意向によって、エトワールに招かれた……このお話の根幹を担う人物。
見事な箱入り娘で、『小動物』という表現がぴったりくる女の子。
周囲からの自分の評価に謙遜し、むしろ怯えているほどで、そんな彼女が晃輔をエトワールに招いたのは、彼女にとって大冒険だった。
3章は罪の意識とほのかな想いから常に晃輔と一緒にいた静歌に、その関係を勘ぐられて騒動になってしまう話。
静歌を守るために行動した晃輔がカッコよかったです。
個別シナリオでは共に成長する過程が描かれていますね。
エトワールから戻って来た晃輔だったが、今度は静歌が交換留学生として晃輔の学校にやってくる。
お互いの両親に挨拶もすませ、互いに相手を想いやるという幸せの最中、母の言葉が静歌を悩ませる。
今の現状だけを考え、その先にある将来を真剣に見据えていないことに気付いた静歌。
自分は晃輔を支えていることができているのだろうか…考えれば考えるほど負の連鎖にはまっていく…。
一人でできないことでも、二人で手を取り合って乗り越えていく。
それが悩んだ末に出した結論…。
くすねぇと晃輔を取り合うシーンは見ていて楽しかったですね。
終盤でちょっと黒化しますが、それも晃輔と離れたくないという想いの強さを表しているのではないでしょうか。
全体の話を通して一番成長したのが静歌ですね。
最初は人目を気にして一歩引いた感じだったのが、ラストでは全く変わりましたよね。
苧島 久住(おのしま くすみ)聖エトワールの生徒会に相当する生徒意思統括組織『星令会』の会長をつとめ、学生たちから尊敬される先輩。
晃輔とは従姉妹の関係にあたり、留学した後、久しぶりの再会を喜びあうことになる。
普段は凛とした『会長様』なのだが、晃輔と二人きりなどになると「くす姉モード」の素が出てしまう。
久住の秘めた夢を聞かされ、それを応援することに決めた晃輔。
そんな晃輔をいっそう慕う久住だったが、そんな現場を、久住を慕う後輩が目撃してしまう。
風紀を乱すとして、晃輔を追い出そうとする後輩。
話の流れで、晃輔は星令会副会長であり、久住の友人・悠と水泳で勝負することとなる…。
4章は久住と悠の関係が見れますね。
水が苦手な久住がプールに飛び込むシーンは良かったです。
個別ルートでは久住の家の話がメインになりますね。
3学期になり卒業を残すのみとなった久住だったが、実家の久住書店が経営不審で乗っ取り工作を受けてしまう。
やむなく晃輔の家に身をおくことにした久住。
また、そんな久住を心配して交換留学生として悠が晃輔の学校にやってくる。
久住を取り巻く環境が変化してしばらく。
晃輔の家での生活にも慣れてきた頃、久住のもとを一人の男性が訪れる。
それは久住一族を排除し、新たに経営陣トップに立った藤堂家の息子・俊司だった。
久住の家を救うため、婚姻話を持ちかける俊司。しかし、その性格は最悪で本当に久住の家を救ってくれるかも怪しいもの。
それでも家を守るため、大会に出かける晃輔を見送ってから久住は俊司のもとを訪れるのだった…。
甘々モードの時のくすねぇは最強ですねw
草柳順子さんの猫なで声が良い感じです♪
シナリオは家を守るために自分を犠牲にしようとする久住を晃輔が守るという勧善懲悪なストーリー。
良く言えば王道、悪く言えばありきたりといったところでしょうか。
ただ、最後に静歌他のお嬢様による久住書店乗っ取り阻止は良いシーンでした。
一時期話題になった「ホワイト・ナイト」作戦ですねw
くすねぇのシナリオの場合、家と大切な人の選択というのが根幹にありますね。
その両方を取ることができましたが、晃輔の選手としての復帰はまた遅れてしまった訳で…。
高鷲 雅(たかす みやび)『クールビューティー』という表現がぴったりとの女性。
筋金入りのお嬢様でありながら、副業で芸能活動を営むタレントだったりもする。
静歌とはクラスメイトであり、親友でもある。今回の晃輔が留学する件についても細かく事情を知っており、何かと手助けしてくれる。
5章は雅と巴のコンダクトの関係、そして育身祭がメイン。
育身祭は普通の体育祭の意味とは別に、もうひとつ大きな意味があった。
それがコンダクトの見直し。
雅は巴のスランプを治したい思いで、巴にコンダクトの一時解消を告げる…。
個別ルートに入ると人気タレントである雅との関係がメイン。
交換留学生として晃輔の学校にやってくる雅。
そして下宿先は晃輔の家だった…。
晃輔の両親との関係も良好、恋人として幸せな一時を過ごす雅だったが、それは同時にスキャンダルの種でもあった…。
有名映画のヒロインに選ばれた雅だったが、そのためには晃輔と別れなければならない。
映画の記者会見で雅がした選択とは…。
ゲームプレイ前とプレイ後でランクが大きく変動したキャラ。
クールビューティーなキャラを想像していたのですが、いざプレイしてみるとおちゃめな面や照れた所などかなりの破壊力でした。
ジト目な立ち絵がお気に入り。
芸能人との恋ということで、ストーリーはオーソドックスながらラストの記者会見のシーンは良かったです。
夢…芸能人としてのこれからよりも大切なこと。
それは彼と共に歩いていく未来だった…。
日秀 巴(ひびり ともえ)笑顔がとてもよく似合う何事にも『直線的』な後輩の女の子。
エトワール内特有の風習である『コンダクト』と呼ばれる、後輩が特定の先輩の生活をお世話する、という関係を雅と結んでおり、いつも雅に付き添っている。
優秀なテニスの選手だったが、とある事情のために長く深いスランプ状態に陥ってしまっている。
雅とともに、5章が共通ルートの内でメインになりますね。
雅にコンダクトの一時解消を告げられた巴は、晃輔とともにスランプ克服のため練習を始める。
そしてテニスの決勝。
スランプを克服した巴の相手は雅だった…。
個別ルートはテニスの道に進む巴を晃輔が支えていく…という感じ。
お嬢様キャラが多い中で、庶民的な巴らしく(?)巴の夢に向かっていくのを晃輔が二人三脚で支えていくという感じ。
終わり方が綺麗で良かったと思います。
アトリエかぐやということでえちぃシーンはかなりありますね。
また、クリア後にはおまけとして新たなエッチシーンをゲットできます。
そこでは美雪や悠のエッチシーンも!
ただ、何故に悠が少ないのかと小一時間(ry
また今回はシナリオにも力が入っているように感じました。
原画はchoco chipさん。
エロと可愛いを両立した絵を描かれる方です♪
また、SDキャラが最強ですね。
お気に入りキャラ:久住
どのキャラも良くて悩んだんですが、やっぱりくすねぇでw
キャラランク:久住>雅>巴>静歌
| シナリオ | 音楽 | 歌 | 絵 | キャラ | 総評 |
点数 | 80 | 70 | 80 | 90 | 90 | 85 |
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コメントありがとうございます。
確かにかぐやのゲームとしては珍しいタイプの主人公ですよね。絶倫なのは共通ですがw
そしてお嬢様学園が舞台なのに、その後主人公の学園にやってきて戸惑ったりする様子が見られた点で良いですね。
終わり方も良く、エロとシナリオが上手く両立されていました。