タイトル:Flyable CandyHeart
メーカー:メーカー:
ユニゾンシフト発売日:2011年2月25日
Flyable Heartのスピンオフ作品第2弾。
それぞれのヒロインと結ばれたアフター&アナザーストーリーに、本編では明かされなかった謎が明かされるストーリー。そして、世界観も繋がっているブランド過去作からゲストが登場する、エッチでハチャメチャなストーリーなどバラエティー豊かな物語。
◆ネタバレがあるのでご注意を。
【ふらいあぶるなないろぴぃしぃずぶろっさむすぺしゃるぱれーどハザード 略して、らぶらぶフライアブルハザード】鳳繚蘭学園の姉妹校である遊華総合学園の百瀬ヒカルと秋月ナギがメカ部として繚蘭祭に招待され、
ナギの作ったメカを解体したいという依頼を受けたが間違って危険なウィルス入りのものを持ってきてしまった。
慎重に扱えば大丈夫らしいのだが、ウィルスに感染すると “ちょっとらぶらぶ状態になるだけ” というが…。
不思議なぬいぐるみ “ユキちゃん” と謎のピンク色の生物 “エムドリ” とともに、葛木晶は襲い来るらぶらぶゾンビから逃げることが出来るのか!?
ユニゾン初プレイ作品がPeace@Piecesだったので懐かしくもあり嬉しいストーリー。
関連作品ではALICEぱれーどのみ未プレイ。
フラグミサイラー会議でフラグをたてていたゾンビAもしっかりと登場し、シリアスそっちのけのドタバタストーリーになってます。シルクの「こんなに白いのに」発言でちよ父(あずまんが大王)を思い出したw
騒動の原因は玉のドジっ娘によるもの。
何となく納得できるのが悲しいところですw
感染者から逃げつつ行動していく晶たちですが、やっぱりナコちゃん可愛いなぁ!こんちくしょう!!
それとシスコン蛍も見えましたし、満足満足w
BLッサムはファンサービスになる……んだろうか(ぇ
【水無瀬桜子 ストーリー】経過観察が終わり、病院を退院して恋人の晶が待つ鳳繚蘭学園に生徒として転入してくる桜子。
桜子はその容姿や雰囲気であっという間にクラスメイトの視線を集めてしまう。
一方桜子も、新しい学園や晶との生活、いろいろと戸惑うこともあるようで……。
あきらに焼きもちをやいたり、奏龍との取っ組み合いを勘違いしている桜子が可愛いすぎるぅ!!
短めなのが残念ですが、退院して学園生活を楽しめるようになった桜子を見ることができるのが良かったです。
【皇天音 ストーリー】イベント大好き生徒会長による突発的企画、サバイバル・バーベキューが行われることになった。
その日はデートをするはずだったのだが、放っておくのも心配だった天音と晶は参加することに。
しかし何やらこの企画には会長の思惑がありそうで……?
あ~もう照れる天音が可愛いなぁ!
本編では少なかった天音のデレも見れましたし、天音ルートの奏龍はやっぱり良い。やる時はしっかりやってくれますね。
そして最後はドタバタっぽくなるのも天音らしいといえば天音らしい……のでしょうかw
面白いこと好きな奏龍だけど、妹のために何かしてあげたいという点では蛍も思うところがあるのか若干対応が優しめだった気がw
ナコちゃんルートの石蕗くんには是非とも頑張っていただきたいw
【白鷺茉百合 ストーリー】白鷺家を出ることになった茉百合。そんな時、学園に白鷺家当主の代理として小百合が訪れる。
晶は言葉も交わさず家を出ることになった二人のことを思い、小百合を引き合わせようとするが。
白鷺家を離れ、晶と共に過ごしていく茉百合。
しかし小百合が学園にやってきているのを知った晶は小百合と茉百合を合わせようとする。
今だからこそ本当の気持ちで話せる二人。それは本当の姉妹の姿……。
「君の名残は静かに揺れて」のアフター的位置。
茉百合と小百合さんやりとりが見れたのはきみなごをやっていて良かったと思えたところです。
茉百合と似ていると千羽耶に言われて笑顔で応える小百合さんが素敵過ぎる。
明るい小百合さんが見えるのはFCHだけ!
って茉百合様ルートでしたね(ぉ
照れたり慌てたりする茉百合が見れたので良かった……と思ったらやはり黒茉百合様登場!
あの音楽(Caravan)と黒茉百合様の台詞、見下すような眼。最高ですw
【九条くるり ストーリー】学園の理事長・皇千羽耶からくるりを任された晶。
「あなたならくるりちゃんをもっと女の子らしくしてあげれると思う」 と、くるりを説得して女の子らしいかわいい服を買いに行くが、
普段制服とジャージしか着ないくるりには着方が分からなくて……。
クールなくるりも良いけど、表情がころころ変わるくるりも可愛い!
晶とくるりのらぶらぶデートですが、胸のことで拗ねる姿も微笑ましいですね。
【マックス/電堂あきら ストーリー】晶が寮の風呂に入ってると腰にタオルを巻いただけの “あきら” 状態のマックスが入ってくる。
いきなりの展開に焦る晶に、親友としての更なるステップアップを求めてくるあきら。
風呂での押し問答にショートして倒れてしまった後、目覚めたあきらの様子は明らかにおかしくなっていて……?
親友と恋人の関係で悩み、女性の思考を持ってしまったあきら。
最後は強引な解決法な気もしますが、最良な気もします。
流石はフラグミサイラー葛木晶(ぉ
会長がフルボッコにされるところが無かったのがある意味残念w
【早河恵 ストーリー】繚蘭祭のイベント用にぐみちゃんが作った男女の相性度を表示する 『きゅーぴっど・しすてむ』。
テストで晶とぐみちゃんの相性を出してみる…100%との表示だった!
恋愛事には全く興味がないぐみちゃんのとった行動とは……?
フラグミサイラー会議でも不可能とされていたぐみちゃんの攻略。
晶側からアプローチするのではなく、ぐみちゃん側からアプローチすることで攻略可能にするというのが答えだったのですねw
ぐるぐる目のぐみちゃんが可愛かったです。
【稲羽結衣 ストーリー】クリスマスパーティが近づいた冬休み、寮でのんびりと過ごす結衣と晶だが、マックスが作ったクリスマスケーキの試作品の食べ過ぎで体重が増えてしまい、天音から寮メンバー全員でのダイエットを言い渡されてしまう!
今までのストーリーはアフター・アナザーっぽい雰囲気でしたが結衣からはちょっと転換。
結衣と恋人として過ごす晶。しかし晶の記憶には覚えのない出来事(結衣ルートの話)があった。
夢かと考える晶だったが、すずのの様子もどこか変で……。
普通に考えれば結衣アフターなのですが、晶は本編の記憶が無いようですし他ヒロインも各々の問題を克服しようとしていますね。
結衣アフターっぽい話ですが、他のヒロインのストーリーでも度々気になっていた「すずのが皆にも見えている」件やFCHの世界について明らかになるシナリオでもあります。
すずのが皆にも見えているのはフライアの故障で、FCHの世界が本編のどちらの世界でもなく二つの世界が合わさったifの世界なのはフライアの暴走のせいだったのですね。だからあきらやぐみちゃんが攻略できたんだ(マテ
それでもふたつの世界が融合したこの世界を望む晶はすずのたちの力を借りて唯一の方法を実行する。
蛍の対応が素敵すぎる!
結衣以外のヒロインそれぞれがフライアの欠片の影響で、各ルートの記憶を持ち混乱状態。
それを結衣と晶らが自身の想いで語りかけるシーンは本編を凝縮したように感じ、印象的で良かったです。
序盤は確かに結衣ストーリーでしたが、後半は本編のすずのルートを晶&結衣で進んでいる印象でした。
【雪代すずの ストーリー】まるで最初からそこにいたように、鳳繚蘭学園の生徒としての日々を送るすずの。
ゾンビ肝試しも半泣きになりながらこなし、学園生活を満喫していた。
あるとき晶は自分の記憶に違和感を感じる。それは学園に転校して来た日のことだったのだが……。
未来の晶が「今までの観測結果のどれよりも、きれいな世界」と言っていたのが印象的でした。
この時の晶はどんな気持ちだったのでしょうか……。
基本は本編と同じような話なんですが皆と学園生活をおくるすずのが見れるというのが、すずの好きの自分にとっては嬉しいです。
結衣ストーリーと対になっている話。
結衣ルートではふたつの世界が融合した今の世界を維持しようとしますが、すずのストーリーではその辺りの苦悩も書かれてますね。晶とすずのの結婚式で奏龍と天音のピアノシーンがあり、「きれいな世界」で幸せな世界なんだなと実感しました。
「もう始まっている、未来。」が流れつつ未来へともどって行くすずの。
その未来はすずのがやってきた未来に繋がらないかもしれない。
しかし信じることでその未来は繋がり始める……。
指輪が現れるラストの前にすずのが初めて晶と出会うシーンが描かれていましたが、そういう未来を積み重ねることで今(未来)へつ繋がっていくのですね。
最後の一文。The future is always connected.「――未来はいつでも、繋がっている」は本編のすずのエンドのThe future has already begun.「もう始まっている、未来。」と似ているようで異なっている表現になっています。
本編ではすずのがもどって行くことで始まる未来なのでThe future has already begun.
しかしFCHでは未来へと繋がるきっかけになる指輪は、幼いすずのの心に刻まれた物。
その違いからThe future is always connected.になったのかなと思いました。
ヒロインとのアフターっぽいイチャラブ有り、全てが幸せな世界になる未来というファンディスクの要素は十分満たしているのではないでしょうか。
しかし本編の未来で納得していた人にとっては世界観を壊されたように感じるかもしれません。