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伏雛的BLOG

アニメ・漫画・ゲーム…それが生きていく糧となっているオタクな伏雛の日々

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G線上の魔王 レビュー 

タイトル:G線上の魔王
メーカー:あかべぇそふとつぅ
発売日:2008年5月29日
原画:有葉
シナリオ:るーすぼーい
音楽:tiko-μ
歌:片霧烈火、彩音、Barbarian On The Groove feat.茶太 全3曲
声優(ヒロイン):紫華すみれ、河合春華、海原エレナ、かわしまりの

◆ストーリーに関して重大なネタバレがあります。読む際にはご注意を。

ストーリー
真冬。粉雪の舞う大都市に“魔王”が出没した。
望みは、無論、人間社会の崩壊である。

主人公・浅井京介は、学園に通うかたわら、養父のビジネスを手伝って、存外な大金を動かしていた。
倣岸な養父に影響を受けた彼は、才能を余すところなく発揮して、ついには有名企業のブレインとしての顔を持つようになっていた。
けれど、彼は普段はクラシックを愛するひょうきんで明るい青年である。
クラスメイトの椿姫と義理の妹の花音、親友の栄一に囲まれながら、楽しい学園生活を送っている。

そんなとき、一人の少女が訪ねてくる。
少女は、正体不明の“魔王”をあぶりだすべく、頭脳を駆使した心理戦をしかけていった。
流れるような長髪の美少女、宇佐美 ハル。

十年ぶりの再会――
いま、命をかけた純愛ドラマの幕が上がる――

(ホームページより一部引用)


冬の訪れを間近に控えた日。
長きに渡り計画を重ねた魔王の犯罪計画実行の時が近づいていた。
魔王の雌伏の時が終わろうとしていた…。

一方、少女はバイオリンを片手にその魔王がいる街へとやってきた。
魔王を討ち果たすために…。


極道の養父・権三のもとで仕事をこなしていく京介。
金こそが全てと考える京介のもとに、ハルが転校してくる。
それと同時期に魔王からのメールが京介に届く。
また、権三の浅井興業も自分達のシマを荒らされたことで魔王を追い始める。

ゆっくりと、運命の歯車が回り始める…。



ヒロイン紹介
美輪 椿姫(みわ つばき)

クラスメイト。純情で控えめな性格だが、クラス委員で人望がある。
子だくさんな家庭の長女であり、しっかり者の苦労人。
日記をつける癖がある。


山王物産専務取締役・染谷と魔王の姿は山王物産の地下にあった。
影のブレーンとして山王物産発展の手助けをした魔王に、東区の開発プロジェクトの話が持ちかけられる。
立ち退きを拒む家の中に、ハルのクラスメイト椿姫の名前を見つけた魔王はそれに協力するのだった。

一方、山王物産から立ち退きに反対する家を何とかして欲しいと、陰ながらに依頼を受けた浅井興業。
京介はそのために椿姫に近づく…。

椿姫の家にやってきた京介が眼にしたのは、五人兄妹の長女として振舞う椿姫の姿。
その夜、京介は椿姫の家族が立ち退かないのは金の問題ではないと考える。
それは京介にとっては信じ難いことであった。
椿姫を利用して立ち退きを迫る。基本方針は決まった…。

椿姫の家を訪れる京介。
しかしそこはいつも暖かい食卓で、少なくとも最近は感じることのなかった雰囲気だった。
そんな中、魔王の手で末っ子の広明が誘拐されてしまう。

事件に魔王の存在を感じたハルは、身代金の受け取り時に魔王を捕らえようと行動する。
京介の手を借り、身代金を用意した椿姫は受け取り人として魔王の指示通りに街を動き回る。
しかし、一瞬の隙をつかれて身代金は魔王に奪われてしまう。

広明は帰ってこず、身代金も奪われた…完全な敗北である。
その後魔王は広明の身柄を盾に椿姫と接触をする。魔王の巧みな言葉は椿姫の心を悩ませていく…。

その後広明は無事に帰ってきたが、椿姫は今までの自分を疑問に思い、心の悩みを抱えるようになる。
何としても椿姫の家を立ち退かせたい京介はそれを利用し、椿姫を篭絡しようとする。
しかし、椿姫は椿姫のままだった。
家族の事を想う椿姫。その姿を見た京介は椿姫の事を利用するのではなく、力になってやりたいと思うようになっていた…。

椿姫の家で家族のように迎えられる日々。
しかしそれは身代金も奪われ、立ち退きを余儀なくされた家での僅かな時間。

そんな中椿姫の父が親戚からお金を工面することが出来、立ち退かなくても良い状態になった。
喜ぶ椿姫の家族とは裏腹に、京介は絶望を感じていた…。

何とかして椿姫の家を立ち退かせようとする京介は実力行使に出て、それを椿姫にも打ち明け決断を迫ろうとする。
京介が強面の者と椿姫の家に向かおうとした時、京介の前に椿姫が姿を見せる。
一心不乱に家族のことを想う椿姫の姿。そして椿姫の家で見つけた日記。
京介は決断を下す…。


誘拐~魔王との接触によって、苦労人椿姫の人格が変わり始めます。
魔王によって今まで行ってきたことに対して疑問を持ち始める椿姫。
しかし、その心の闇を打ち払ったのは家族であり、椿姫の強さだった…。
心の葛藤が上手く描かれたシナリオだと思います。

純粋な想いが京介の心を動かすシーンは感動的でした。



浅井 花音(あざい かのん)

主人公の義理の妹。同い年で同じ学園に通っているが、同居はしていない。
笑顔ばかりで、いつもお口が半開きな印象だが、フィギュアスケートの実力は全国レベル。


フィギュアスケート選手として人気があり、実力も兼ね備えた花音。
日本代表に選ばれるのは確実といわれているが、それを快く思わない者がいた。
山王物産が資本を出しているクラブに所属している瀬田は実力も花音に引けをとらない選手だったが、華がない選手。
染谷は会社の利益にもつながるとして何としても瀬田を日本代表にしたい考えだった。
魔王が動き始める…。

花音に連れられて練習を見学に来た京介。
会場で権三と、権三に呼ばれたハルに出会う。
そこで権三のもとに、もし花音が日本代表に選ばれたら花音の母親を殺すと脅迫状があったことを知る。
事務所ではなく、権三のもとに届いた脅迫状。
そこに魔王の存在を感じたハルたちも動きだす…。

その頃、魔王は今回の事件の共犯者となる悪魔・西条と接触していた。
愛国心を持つ悪魔を言葉巧みに懐柔し、共犯者に仕立て上げていく魔王。
その指示通り、花音の代表選考の大会より前にある大会で、悪魔は花音を狙おうとする。

ハルや京介、権三のものたちは協力して会場で悪魔を探し出そうとするが、それこそが罠であった。
本当の目標は会場近くのスケート関係者だったのだ。
それを間一髪で阻止し、犯行を防いだハル。
会場内の映像などから西条の存在を見つけ、浅井興業のものと共に協力し、ついに西条を捉える。

しかし、西条の口は堅く拷問を受けても魔王のことを喋ろうとはしなかった。
そこでハルは友人の時田ユキに時田の交渉人を頼む。

そんな中で、花音から想いを告げられる京介。
しかしそれに答える前に京介は熱で倒れてしまう。

翌朝。
起きた京介が見たのは看病をしてくれていた花音の姿だった。

時田への交渉は順調にすすんでいたが、あるヤクザが手をあげてしまう。

これまでの交渉が台無しになってしまった…。
これからの打つ手を無くしたハルと京介は会場で警戒をするが、花音の身どころか何も事件は起こらなかった。

その夜。
花音の母・郁子が命を狙われていると聞いたことを京介に尋ねる。
スケートだけに生きてきた少女の不安定な気持ちに、京介は目を向け始める…。

夢を見た。それは幼い頃の花音と母親の姿。
それはこれから長く続く歯車の噛み合わない親子の姿だった…。
それが影響したのか、花音は大会で信じられないミスをしてしまう。
周囲を拒絶するような花音の態度。

マスコミが叩き、皆が手のひらを返したかのように花音に当たる中で、京介は自分だけは花音の理解者であることを心に決めるのだった。

2人で約束をしたクリスマス。
しかし郁子はその日に花音に仕事を入れてしまう。
不満を露にする花音。
盲目的に娘を思い、依存する母とそれに無表情で従う娘。

そんな中での世界大会。
当然花音の成績は満足のいくものではなかった。
その日の夜、郁子は花音を庇って事故にあってしまう。

しかし花音は気付いていた。
郁子が自分を突き飛ばし、自ら車に向かっていったということを。
それでもマスコミの対応や審査員の心象を話す母親の姿…。
花音は母に言うようで、自らに語りかけていた。
それを見て母は気付く。自らが娘にしてきたことを…。

そして命運をかけた大会最終日。
フリー演技で花音が選んだ曲は「我が母の教えたまいし歌」
母への想いを込めた演技が今、始まる…。


母親の歪んだ愛情や周囲の期待。
それは花音を見ているのではなく、花音のスケートを見ているんですよね。
誰も自分を見てくれない。それが現在の花音を作り上げたんだと思います。
自分の気持ちを押し殺し、母の期待に応えようとする花音の本音が出る病室のシーンがかなり良かったです。
そして、花音が自分の気持ちを素直に表現できるのはやっぱり、母親から教えられてきたスケート。
穏やかな曲にのせて花音の想いが伝わってきます。

個人的には一番好きなシナリオでした。
病室での母子のやりとり、花音の演技、そして演技を終えての花音の言葉…。
特に花音の言葉の際にBGM「さようなら」が流れた時は涙腺崩壊しました。



白鳥 水羽(しらとり みずは)

クラスメイト。学園の理事長の娘なのだが、寡黙で誰とも関わろうとしない。
友達になろうと話しかける主人公を極端に遠ざけようとする。


京介のクラスに転校してきた時田ユキ。
水羽に街の案内を頼むユキ。
翌日、京介は二人が母違いの姉妹であるとユキから告げられるのだった。
その日からユキ・水羽と行動を共にすることが多くなってくる。

そして夜の学園で単体観測をしようとした日。
学園で立てこもり事件が起きる。その人質は水羽だった。

犯人は理事長(水羽の父)の収賄容疑でトカゲの尻尾きりにされた教頭の息子だった。
水羽の身を案じた京介はそこで警察を呼ぶことにする。

事件は無事に解決し、水羽からお礼を受ける京介。
それ以降、水羽は何かと京介のそばにいるようになる。
その背後に見えるユキの姿。
どうやらユキは京介と水羽をくっつけようと、水羽に知恵を授けているようだった。

人は利用する存在だと思っていた京介。
しかし、水羽のひたむきな想いに触れる内に考えが変わり始める…。
水羽とデートした夜、京介はユキに呼び出される。
そこで聞かされたユキ・水羽の家庭環境。
そしてユキは京介に水羽を頼んだ後、姿を消してしまう…。

数年後、学園を卒業した水羽は就職し、京介とも恋人関係にあった。
ユキのような強さを見せる傍らで、姉のいない寂しさを見せる水羽。
いつも強く、頼れる存在であった姉がいなくなった日。その日の朝が思い出される…。

夜も明けない朝早く、ユキに呼び出された水羽。
その目的は幼い頃に作った雪だるまを作ろうということだった。
もちろんそれに賛成する水羽。
完成した雪だるまを前に水羽に語りかけるユキ。その目は水羽を名残惜しそうに見ていたのだった。

京介からプロポーズを受けた日の夜。
水羽は家の前でユキと再会する。
それは僅かな時間の姉妹の再会…。

姉に頼っていた自分。
それに気付いたのはユキがいなくなってからというのが悲しいですね。
しかし、それがあったからこそ水羽の成長があるという事実。
ユキの失踪に関しては、水羽ルートでは謎のままになってしまうのでちょっと描写不足に感じました。
ただ、ハルルートにつながるシナリオを読むと失踪の理由が分かります。

照れる水羽が可愛かったですよ~♪
ただ、前述しましたがシナリオは若干弱いと感じました。
むしろハルルートへつながるストーリーの方が良いかもw



宇佐美 ハル(うさみ はる)

ただ一人の幼馴染。冷静で思慮深く、とてつもなく意志が強い。
型破りの発想と大胆不敵な行動で、幼少期、孤独だった主人公を救った。
魔王の出没に合わせて、主人公の学園に編入してくる。ミステリアスで近づきがたい雰囲気を持つ。


京介の暗い過去。それは父が借金を抱えて殺人事件を起こしたことが始まりだった。
そしてその原因を作ったのがハルの父・宇佐美だった…。

魔王の計画が今、実行に移されようとしていた。

トゥルールートともいえるハルのルート。
ここは物語の根幹となるシナリオですので、あえて書かないでおこうかなと(決して楽をしようとした訳ではw

是非皆様にプレイしていただきたいです。
キャッチコピーにもなっている「命をかけた純愛」、それが描かれるシナリオですね。
京介の頭痛と魔王の登場のタイミングが完璧すぎて、京介=魔王という図式を作っておいてのどんでん返しにはやられました。


そして最終章。
始まりから驚きです。
ある程度予想はしていても、この展開は素直にやられたなとw

魔王の最後の計画。
それが京介とハルを追い詰める…。


挿入歌のかかり方がとにかく素晴らしかったです。
各ヒロイン攻略後に見るとより感動できますね。
OPはこれからの魔王との戦いを予感させるような格好いい曲ですね。
ED曲は本当の意味でのED曲ではないのですが、戦いの終止符が打たれた雰囲気を出しつつ収束させる曲です。

BGMもクラシックのアレンジが最高で、かかる場面が本当に上手い。
それがストーリーをいっそう盛り上げています。
シナリオと音楽がお互いをより高めていますね。

良かったBGMとしては「闘争」「悟り」「瞳を閉じてⅢ」「さようなら」「交錯」「G線上のアリア」など、挙げたらきりがないですw
自分はジムノペディが好きなので「空の夕」が特にお気に入り。


主人公の京介に関してですが、個人的な感想では今までのあかべぇ(るーすさんシナリオ)よりもいい意味で人間臭いかなと思いました。
車輪の賢一に代表されるような完璧超人ではないんですよね。
心に弱さというか闇を持っている主人公です。
それがヒロインの成長に影響を受け、共に成長していく過程をG線上では書いているのかなと思ったり。

そして各ヒロインシナリオは「愛」がテーマになっていますね。
椿姫は「家族愛」、花音は「親子愛」、水羽は「姉妹愛」、そしてハルは「純愛」かなと思います。
攻略順としては、ハルを最後にするべき。
ハルルートから最終章への展開が物語のメインとなっているので、それを先にやってしまうと燃え尽き症候群になる可能性がw


G線上の魔王はるーすぼーいさんらしい、伏線回収重視のシナリオでした。
登場人物の駆け引きも熱く、寝食を忘れてプレイした作品です。

車輪ではほとんど共通ルートで最後に各ヒロインのエンドと言う形式でしたが、今回は各ヒロインに個別ルートが用意されています。
これが最終章の面会シーンで演出されるとは…さすがですね。
願わくば、あの少女たちに幸福を…。


今年発売のゲームでオススメの作品になるのは間違いないと思いますので、購入を悩んでいる方はプレイしてみてはいかがでしょうか。

お気に入りキャラ:花音
シナリオで全てが決まりましたw

キャラランク:花音>水羽>椿姫=ハル



[ 2008/06/07(土) 05:37:17 ] ゲームレビュー | TB(1) | CM(2)
>>k2さん
そういっていただけると感涙です。
シナリオ・音楽・原画の全てが高いレベルの作品だなと思いました。

G線上の魔王は今年発売の中でもかなりオススメに入りそうですね。
[ 2008/06/08 20:41 ] [ 編集 ]
同じレビュー書く人間として、感服しました。
今後の参考にさせてもらいます。
それにしても凄い量ですね。
伏雛さんの魔王への愛着が感じられます。
僕としても魔王は今年お薦めの1本です。
[ 2008/06/07 06:24 ] [ 編集 ]
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G線上の魔王 感想(ネタバレ有り)
[2008/06/16 23:06] 静夜詩
プロフィール

伏雛(フクスウ)


Author:伏雛(フクスウ)
プロフィールはこちら(10/7/7更新)
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